かんけいさ浣渓沙
山下蘭芽短浸渓
松間沙路浄無泥
誰道人生無再少
門前流水尚能西
※日本で一般に読まれている本文によります。長編のため、有名な部分を抜粋して掲載しています。
書き下し文
山下の蘭芽 短くして渓に浸り
松間の沙路 浄くして泥無し
誰か道ふ 人生 再び少きこと無しと
門前の流水すら尚ほ能く西せり
現代語訳
山のふもとの蘭の芽は短く、渓に浸っている。松間の砂路は清らかでぬかるみもない。人生に二度目の若さはないなんて誰が言った——門前の流水さえ、西へ流れているではないか。
原文と書き下し文の対照
山下蘭芽短浸渓 ― 山下の蘭芽 短くして渓に浸り
松間沙路浄無泥 ― 松間の沙路 浄くして泥無し
誰道人生無再少 ― 誰か道ふ 人生 再び少きこと無しと
門前流水尚能西 ― 門前の流水すら尚ほ能く西せり
鑑賞
山のふもとの蘭の芽は短く、渓に浸っている。読み終えても、何度でも、若い気持ちで始められるという感触が残ります。
日本で親しまれる理由
「門前流水尚能西」。何度でも、若い気持ちで始められる。
語句
- 山下
- 「山下」——詩の情景を支える語
- 蘭芽
- 「蘭芽」——詩の情景を支える語
- 短浸
- 「短浸」——詩の情景を支える語
作者
蘇軾の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
蘇軾(北宋)の詞。詞牌にのせて心情や情景を詠む。