けいすうのしゅんこうばんけい恵崇春江晩景
竹外桃花三両枝
春江水暖鴨先知
蔞蒿満地蘆芽短
正是河豚欲上時
春江水暖鴨先知
蔞蒿満地蘆芽短
正是河豚欲上時
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
竹外の桃花 三両枝
春江 水暖かにして鴨先づ知る
蔞蒿地に満ちて蘆芽短く
正に是れ河豚の上らんと欲する時
現代語訳
竹やぶの外に桃の花が二、三枝。春の川の水がぬるんだのを、鴨がまっさきに知る。よもぎが一面に生え、葦の芽はまだ短い。ちょうど河豚が川を上ってくる頃だ。
原文と書き下し文の対照
竹外桃花三両枝 ― 竹外の桃花 三両枝
春江水暖鴨先知 ― 春江 水暖かにして鴨先づ知る
蔞蒿満地蘆芽短 ― 蔞蒿地に満ちて蘆芽短く
正是河豚欲上時 ― 正に是れ河豚の上らんと欲する時
鑑賞
竹の外に桃の花が三つ二つ。春江の水が温かいのを鴨が先に知る。蔞蒿は満地に、芦芽は短い——絵を題にした詩が、春の気配を触覚まで連れてきます。
日本で親しまれる理由
「春江水暖鴨先知」。春江の水温まりを、鴨が先に知る
語句
- 恵崇
- 北宋の僧・画家
- 鴨先知
- 鴨が(水温を)いち早く知る
- 芦芽
- 芦の若芽
作者
蘇軾の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
蘇軾が恵崇の絵に題した七絶。春の感官描写の傑作。