はんようにおくる贈范曄
折花逢駅使
寄与隴頭人
江南無所有
聊贈一枝春
寄与隴頭人
江南無所有
聊贈一枝春
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
花を折りて駅使に逢ひ
寄せて隴頭の人に与ふ
江南 有る所無し
聊か一枝の春を贈る
現代語訳
梅の花を手折ったところへ飛脚に出会ったので、遠い隴山のほとりにいる君に届けてもらう。江南には何もないけれど、せめて一枝の春を贈ろう。
原文と書き下し文の対照
折花逢駅使 ― 花を折りて駅使に逢ひ
寄与隴頭人 ― 寄せて隴頭の人に与ふ
江南無所有 ― 江南 有る所無し
聊贈一枝春 ― 聊か一枝の春を贈る
鑑賞
梅の花を手折ったところへ飛脚に出会ったので、遠い隴山のほとりにいる君に届けてもらう。読み終えても、何もないけれど、一枝の春を贈りますという感触が残ります。
日本で親しまれる理由
「聊贈一枝春」。何もないけれど、一枝の春を贈ります。
語句
- 隴頭
- 「隴頭」——詩の情景を支える語
- 折花
- 「折花」——詩の情景を支える語
- 逢駅
- 「逢駅」——詩の情景を支える語
作者
陸凱の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
陸凱(北魏)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。