うめ梅
不受塵埃半点侵
竹籬茅舎自甘心
只因誤識林和靖
惹得詩人説到今
竹籬茅舎自甘心
只因誤識林和靖
惹得詩人説到今
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
塵埃の半点も侵すを受けず
竹籬茅舎 自ら甘心す
只だ誤りて林和靖を識るに因りて
詩人を惹き得て説きて今に到る
現代語訳
ほんの少しの塵も寄せつけず、竹垣と茅葺きの家で満ち足りている。ただうっかり林和靖と知り合ったばかりに、今に至るまで詩人たちにあれこれ詠まれることになった。
原文と書き下し文の対照
不受塵埃半点侵 ― 塵埃の半点も侵すを受けず
竹籬茅舎自甘心 ― 竹籬茅舎 自ら甘心す
只因誤識林和靖 ― 只だ誤りて林和靖を識るに因りて
惹得詩人説到今 ― 詩人を惹き得て説きて今に到る
鑑賞
ほんの少しの塵も寄せつけず、竹垣と茅葺きの家で満ち足りている。日常の一コマが、そのまま詩になっています。
日本で親しまれる理由
「惹得詩人説到今」。清らかなままで、ずっと愛され続ける。
語句
- 不受
- 「不受」——詩の情景を支える語
- 塵埃
- 「塵埃」——詩の情景を支える語
- 半点
- 「半点」——詩の情景を支える語
作者
王淇の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
王淇(南宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。