ばいかぜっく梅花絶句
聞道梅花坼暁風
雪堆遍満四山中
何方可化身千億
一樹梅花一放翁
雪堆遍満四山中
何方可化身千億
一樹梅花一放翁
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
聞道く 梅花 暁風に坼くと
雪堆 遍く四山の中に満つ
何の方か化身千億なるべき
一樹の梅花に一放翁
現代語訳
梅の花が明け方の風にほころんだと聞いた。雪のような花が四方の山に満ちている。どうしたら自分を千億に分身させられるだろう。一本一本の梅の木の前に、わたしが一人ずついられるように。
原文と書き下し文の対照
聞道梅花坼暁風 ― 聞道く 梅花 暁風に坼くと
雪堆遍満四山中 ― 雪堆 遍く四山の中に満つ
何方可化身千億 ― 何の方か化身千億なるべき
一樹梅花一放翁 ― 一樹の梅花に一放翁
鑑賞
梅の花が明け方の風にほころんだと聞いた。景色の奥に、静かな心情が沈んでいます。
日本で親しまれる理由
「一樹梅花一放翁」。すべての梅の木の前に、自分がいたい。
語句
- 聞道
- 「聞道」——詩の情景を支える語
- 雪堆
- 「雪堆」——詩の情景を支える語
作者
陸游の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
陸游(南宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。