てんじくじはちがつじゅうごやけいし天竺寺八月十五日夜桂子
玉顆珊珊下月輪
殿前拾得露華新
至今不会天中事
応是嫦娥擲与人
殿前拾得露華新
至今不会天中事
応是嫦娥擲与人
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
玉顆 珊珊として月輪より下る
殿前に拾ひ得て露華新たなり
今に至るも会せず 天中の事
応に是れ嫦娥の擲ちて人に与へしなるべし
現代語訳
玉の粒がさらさらと月から降ってきた。御殿の前で拾ってみると露にぬれて真新しい。天上のことは今もわからないが、きっと月の女神の嫦娥が人に投げてくれたのだろう。
原文と書き下し文の対照
玉顆珊珊下月輪 ― 玉顆 珊珊として月輪より下る
殿前拾得露華新 ― 殿前に拾ひ得て露華新たなり
至今不会天中事 ― 今に至るも会せず 天中の事
応是嫦娥擲与人 ― 応に是れ嫦娥の擲ちて人に与へしなるべし
鑑賞
玉の粒がさらさらと月から降ってきた。景色の奥に、静かな心情が沈んでいます。
日本で親しまれる理由
「応是嫦娥擲与人」。月の女神から、空の贈りもの。
語句
- 玉顆
- 「玉顆」——詩の情景を支える語
- 珊珊
- 「珊珊」——詩の情景を支える語
作者
皮日休の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
皮日休(晩唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。