せいへいらく清平楽
茅檐低小
渓上青青草
大児鋤豆渓東
中児正織鶏籠
最喜小児亡頼
渓頭臥剥蓮蓬
※日本で一般に読まれている本文によります。長編のため、有名な部分を抜粋して掲載しています。
書き下し文
茅檐低小
渓上 青青たる草
大児は豆を鋤く 渓の東
中児は正に鶏籠を織る
最も喜ぶ 小児の亡頼なるを
渓頭に臥して蓮蓬を剥く
現代語訳
低く小さな茅葺きの軒、川辺には青々と草。長男は川の東で豆畑を耕し、次男はちょうど鶏かごを編んでいる。いちばんかわいいのはやんちゃな末っ子、川辺に寝ころんで蓮の実をむいている。
原文と書き下し文の対照
茅檐低小 ― 茅檐低小
渓上青青草 ― 渓上 青青たる草
大児鋤豆渓東 ― 大児は豆を鋤く 渓の東
中児正織鶏籠 ― 中児は正に鶏籠を織る
最喜小児亡頼 ― 最も喜ぶ 小児の亡頼なるを
渓頭臥剥蓮蓬 ― 渓頭に臥して蓮蓬を剥く
鑑賞
低く小さな茅葺きの軒、川辺には青々と草。読み終えても、家族それぞれ、いちばん可愛いのは末っ子という感触が残ります。
日本で親しまれる理由
「渓頭臥剥蓮蓬」。家族それぞれ、いちばん可愛いのは末っ子。
語句
- 茅檐
- 「茅檐」——詩の情景を支える語
- 亡頼
- 「亡頼」——詩の情景を支える語
- 蓮蓬
- 「蓮蓬」——詩の情景を支える語
作者
辛棄疾の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
辛棄疾(南宋)の詞。詞牌にのせて心情や情景を詠む。