せいこうげつ西江月
明月別枝驚鵲
清風半夜鳴蝉
稲花香裏説豊年
聴取蛙声一片
※日本で一般に読まれている本文によります。長編のため、有名な部分を抜粋して掲載しています。
書き下し文
明月 別枝に鵲を驚かし
清風 半夜に蝉を鳴かしむ
稲花の香裏に豊年を説く
聴取す 蛙声の一片
現代語訳
明るい月に驚いた鵲が枝を移り、夜中の清らかな風に蝉が鳴く。稲の花の香りの中で、今年は豊作だと語り合うように、一面の蛙の声が聞こえる。
原文と書き下し文の対照
明月別枝驚鵲 ― 明月 別枝に鵲を驚かし
清風半夜鳴蝉 ― 清風 半夜に蝉を鳴かしむ
稲花香裏説豊年 ― 稲花の香裏に豊年を説く
聴取蛙声一片 ― 聴取す 蛙声の一片
鑑賞
明るい月に驚いた鵲が枝を移り、夜中の清らかな風に蝉が鳴く。景色の奥に、静かな心情が沈んでいます。
日本で親しまれる理由
「聴取蛙声一片」。稲の花の香り。蛙たちが豊作を歌う夜。
語句
- 明月
- 明るい月
- 別枝
- 「別枝」——詩の情景を支える語
- 驚鵲
- 「驚鵲」——詩の情景を支える語
作者
辛棄疾の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
辛棄疾(南宋)の詞。詞牌にのせて心情や情景を詠む。