こうはんどっぽじんか江畔独歩尋花
黄四娘家花満蹊
千朶万朶圧枝低
留連戯蝶時時舞
自在嬌鶯恰恰啼
千朶万朶圧枝低
留連戯蝶時時舞
自在嬌鶯恰恰啼
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
黄四娘が家 花 蹊に満つ
千朶万朶 枝を圧して低る
留連せる戯蝶 時時舞ひ
自在なる嬌鶯 恰恰として啼く
現代語訳
黄家の四番目の娘さんの家では、花が小道いっぱいにあふれ、千も万もの花房が枝をたわませている。蝶は名残惜しげに舞いつづけ、鶯は気ままに愛らしく鳴く。
原文と書き下し文の対照
黄四娘家花満蹊 ― 黄四娘が家 花 蹊に満つ
千朶万朶圧枝低 ― 千朶万朶 枝を圧して低る
留連戯蝶時時舞 ― 留連せる戯蝶 時時舞ひ
自在嬌鶯恰恰啼 ― 自在なる嬌鶯 恰恰として啼く
鑑賞
黄家の四番目の娘さんの家では、花が小道いっぱいにあふれ、千も万もの花房が枝をたわませている。その気配が、短く残ります。
日本で親しまれる理由
「自在嬌鶯恰恰啼」。千の花、万の花。蝶も鶯も気ままに。
語句
- 黄四娘
- 「黄四娘」——詩の情景を支える語
- 恰恰
- 「恰恰」——詩の情景を支える語
作者
杜甫の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
杜甫(盛唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。