きんりょうしゅしりゅうべつ金陵酒肆留別
風吹柳花満店香
呉姫圧酒喚客嘗
金陵子弟来相送
欲行不行各尽觴
※日本で一般に読まれている本文によります。長編のため、有名な部分を抜粋して掲載しています。
書き下し文
風は柳花を吹いて満店香し
呉姫 酒を圧して客を喚んで嘗めしむ
金陵の子弟 来たりて相送る
行かんと欲して行かず 各觴を尽くす
現代語訳
風が柳の綿を吹き込み、店いっぱいに香りが満ちる。呉の娘が新酒をしぼり、客を呼んで味見させる。金陵の若者たちが見送りに来て、行こうとしてはまた引き止められ、みな杯を飲みほす。
原文と書き下し文の対照
風吹柳花満店香 ― 風は柳花を吹いて満店香し
呉姫圧酒喚客嘗 ― 呉姫 酒を圧して客を喚んで嘗めしむ
金陵子弟来相送 ― 金陵の子弟 来たりて相送る
欲行不行各尽觴 ― 行かんと欲して行かず 各觴を尽くす
鑑賞
風が柳の綿を吹き込み、店いっぱいに香りが満ちる。その気配が、短く残ります。
日本で親しまれる理由
「欲行不行各尽觴」。行こうとしても行けない。友がいる店。
語句
- 風吹
- 「風吹」——詩の情景を支える語
- 柳花
- 「柳花」——詩の情景を支える語
- 満店
- 「満店」——詩の情景を支える語
作者
李白の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
李白(盛唐)の作より抄録。生日詩簽でも親しまれる一節。