じけん自遣
対酒不覚暝
落花盈我衣
酔起歩渓月
鳥還人亦稀
落花盈我衣
酔起歩渓月
鳥還人亦稀
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
酒に対して暝るるを覚えず
落花 我が衣に盈つ
酔ひ起きて渓月に歩めば
鳥は還りて人も亦た稀なり
現代語訳
酒を前にしているうちに日が暮れたのにも気づかなかった。散る花がわたしの衣をいっぱいにする。酔いからさめて谷川の月の下を歩けば、鳥はねぐらへ帰り、人影もまばらだ。
原文と書き下し文の対照
対酒不覚暝 ― 酒に対して暝るるを覚えず
落花盈我衣 ― 落花 我が衣に盈つ
酔起歩渓月 ― 酔ひ起きて渓月に歩めば
鳥還人亦稀 ― 鳥は還りて人も亦た稀なり
鑑賞
酒を前にしているうちに日が暮れたのにも気づかなかった。読み終えても、気づけば、花びらで衣がいっぱいにという感触が残ります。
日本で親しまれる理由
「鳥還人亦稀」。気づけば、花びらで衣がいっぱいに。
語句
- 対酒
- 「対酒」——詩の情景を支える語
- 不覚
- 「不覚」——詩の情景を支える語
- 落花
- 「落花」——詩の情景を支える語
作者
李白の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
李白(盛唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。