じょうとうのそうしゅん城東早春
詩家清景在新春
緑柳纔黄半未匀
若待上林花似錦
出門倶是看花人
緑柳纔黄半未匀
若待上林花似錦
出門倶是看花人
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
詩家の清景は新春に在り
緑柳 纔かに黄にして半ば未だ匀はず
若し上林の花 錦に似たるを待たば
門を出づれば倶に是れ花を看る人
現代語訳
詩人の好む清らかな景色は春のはじめにある。柳がやっと黄緑に芽吹いて、まだ色がそろわない頃。都の庭園の花が錦のように咲くまで待てば、門を出ればどこも花見客ばかりだ。
原文と書き下し文の対照
詩家清景在新春 ― 詩家の清景は新春に在り
緑柳纔黄半未匀 ― 緑柳 纔かに黄にして半ば未だ匀はず
若待上林花似錦 ― 若し上林の花 錦に似たるを待たば
出門倶是看花人 ― 門を出づれば倶に是れ花を看る人
鑑賞
詩人の好む清らかな景色は春のはじめにある。景色の奥に、静かな心情が沈んでいます。
日本で親しまれる理由
「出門倶是看花人」。いちばん美しいのは、始まったばかりの春。
語句
- 詩家
- 「詩家」——詩の情景を支える語
- 清景
- 「清景」——詩の情景を支える語
- 在新
- 「在新」——詩の情景を支える語
作者
楊巨源の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
楊巨源(中唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。