ぎょくろうしゅん玉楼春
東城漸覚風光好
縠皺波紋迎客棹
緑楊煙外暁寒軽
紅杏枝頭春意鬧
※日本で一般に読まれている本文によります。長編のため、有名な部分を抜粋して掲載しています。
書き下し文
東城 漸く覚ゆ 風光の好きを
縠皺の波紋 客棹を迎ふ
緑楊 煙外 暁寒軽く
紅杏 枝頭 春意鬧し
現代語訳
町の東の景色がだんだん美しくなってきた。ちりめんのような波紋が客の舟を迎える。緑の柳の霞の向こうで朝の寒さはやわらぎ、紅い杏の枝先では春がにぎやかに騒いでいる。
原文と書き下し文の対照
東城漸覚風光好 ― 東城 漸く覚ゆ 風光の好きを
縠皺波紋迎客棹 ― 縠皺の波紋 客棹を迎ふ
緑楊煙外暁寒軽 ― 緑楊 煙外 暁寒軽く
紅杏枝頭春意鬧 ― 紅杏 枝頭 春意鬧し
鑑賞
町の東の景色がだんだん美しくなってきた。その気配が、短く残ります。
日本で親しまれる理由
「紅杏枝頭春意鬧」。杏の枝先で、春がにぎやかに騒いでいる。
語句
- 縠皺
- 「縠皺」——詩の情景を支える語
- 春意鬧
- 「春意鬧」——詩の情景を支える語
作者
宋祁の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
宋祁(北宋)の詞。詞牌にのせて心情や情景を詠む。