にょむれい如夢令
昨夜雨疏風驟
濃睡不消残酒
試問巻簾人
却道海棠依旧
知否
知否
応是緑肥紅痩
濃睡不消残酒
試問巻簾人
却道海棠依旧
知否
知否
応是緑肥紅痩
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
昨夜 雨疏らに風驟かなり
濃睡 残酒を消さず
試みに簾を巻く人に問へば
却って道ふ 海棠は旧に依ると
知るや否や
知るや否や
応に是れ緑肥え紅痩せたるべし
現代語訳
ゆうべは雨疎く風は驟。濃睡しても残酒は消えない。巻簾の人に問えば、「海棠は旧のまま」と。知否、知否——緑は肥え、紅は痩せてしまったはずよ。
原文と書き下し文の対照
昨夜雨疏風驟 ― 昨夜 雨疏らに風驟かなり
濃睡不消残酒 ― 濃睡 残酒を消さず
試問巻簾人 ― 試みに簾を巻く人に問へば
却道海棠依旧 ― 却って道ふ 海棠は旧に依ると
知否 ― 知るや否や
知否 ― 知るや否や
応是緑肥紅痩 ― 応に是れ緑肥え紅痩せたるべし
鑑賞
ゆうべは雨疎く風は驟。その気配が、短く残ります。
日本で親しまれる理由
「応是緑肥紅痩」。知否——緑は肥え、紅は痩せる。
語句
- 雨疏
- 「雨疏」——詩の情景を支える語
- 風驟
- 「風驟」——詩の情景を支える語
作者
李清照の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
李清照(南宋)の詞。詞牌にのせて心情や情景を詠む。