ぎょかし漁歌子
西塞山前白鷺飛
桃花流水鱖魚肥
青箬笠
緑蓑衣
斜風細雨不須帰
桃花流水鱖魚肥
青箬笠
緑蓑衣
斜風細雨不須帰
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
西塞山前 白鷺飛び
桃花流水 鱖魚肥ゆ
青箬の笠
緑蓑の衣
斜風細雨 帰るを須ゐず
現代語訳
西塞山の前を白鷺が飛び、桃の花びらの流れる川では鱖魚が肥えている。青い竹皮の笠に緑の蓑。斜めに吹く風、こまかな雨。帰る必要なんてない。
原文と書き下し文の対照
西塞山前白鷺飛 ― 西塞山前 白鷺飛び
桃花流水鱖魚肥 ― 桃花流水 鱖魚肥ゆ
青箬笠 ― 青箬の笠
緑蓑衣 ― 緑蓑の衣
斜風細雨不須帰 ― 斜風細雨 帰るを須ゐず
鑑賞
白鷺が飛び、桃の花の下に肥えた魚。笠と蓑で斜めの風と細雨——帰らなくてもよい、という一句に、漁りの自由が晴れやかに響きます。
日本で親しまれる理由
「斜風細雨不須帰」。小雨も風も、楽しんでしまえばいい
語句
- 西塞山
- 湖州付近の山(諸説あり)
- 霅笠
- 青いかさ(青笠)
- 蓑衣
- 蓑。雨具
- 不須帰
- 帰る必要はない
作者
張志和の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
張志和の詞。隠逸の漁父像を描き、日本でも長く親しまれてきた。