ぜっく絶句
古木陰中繋短篷
杖藜扶我過橋東
沾衣欲湿杏花雨
吹面不寒楊柳風
杖藜扶我過橋東
沾衣欲湿杏花雨
吹面不寒楊柳風
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
古木の陰中に短篷を繋ぐ
杖藜 我を扶けて橋東を過ぐ
衣を沾して湿らんと欲す 杏花の雨
面を吹いて寒からず 楊柳の風
現代語訳
古木の陰に小舟をつなぎ、あかざの杖に支えられて橋の東へ渡る。衣をしっとり濡らしそうな杏の花の季節の雨、顔に吹いても寒くない柳の風。
原文と書き下し文の対照
古木陰中繋短篷 ― 古木の陰中に短篷を繋ぐ
杖藜扶我過橋東 ― 杖藜 我を扶けて橋東を過ぐ
沾衣欲湿杏花雨 ― 衣を沾して湿らんと欲す 杏花の雨
吹面不寒楊柳風 ― 面を吹いて寒からず 楊柳の風
鑑賞
古木の陰に小舟をつなぎ、あかざの杖に支えられて橋の東へ渡る。読み終えても、頬に吹いても寒くない、柳の春風という感触が残ります。
日本で親しまれる理由
「吹面不寒楊柳風」。頬に吹いても寒くない、柳の春風。
語句
- 短篷
- 「短篷」——詩の情景を支える語
- 杖藜
- 「杖藜」——詩の情景を支える語
作者
志南の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
志南(南宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。