やせつ夜雪
已訝衾枕冷
復見窓戸明
夜深知雪重
時聞折竹声
復見窓戸明
夜深知雪重
時聞折竹声
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
已に訝る 衾枕の冷ややかなるを
復た見る 窓戸の明らかなるを
夜深くして雪の重きを知る
時に聞く 竹を折るの声
現代語訳
布団と枕が冷たいのをいぶかしく思い、窓が明るいのにも気づいた。夜がふけて雪が重く積もったとわかる。ときおり竹の折れる音が聞こえる。
原文と書き下し文の対照
已訝衾枕冷 ― 已に訝る 衾枕の冷ややかなるを
復見窓戸明 ― 復た見る 窓戸の明らかなるを
夜深知雪重 ― 夜深くして雪の重きを知る
時聞折竹声 ― 時に聞く 竹を折るの声
鑑賞
すでにねむったあとに、昨夜の雪を知る。窓が明るいのでわかる——音もなく積もる雪を、光だけで捉えた白居易の観察眼です。
日本で親しまれる理由
「窓が明るい。夜のうちに雪が積もった」
語句
- 夜雪
- 夜のあいだに降る雪
- 窓明
- 雪明りで窓が明るいこと
作者
白居易の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
白居易の五絶。雪の静けさを「明るさ」で示す小品。