ししゅうのりしくんをおくる送梓州李使君
万壑樹参天
千山響杜鵑
山中一夜雨
樹杪百重泉
※日本で一般に読まれている本文によります。長編のため、有名な部分を抜粋して掲載しています。
書き下し文
万壑 樹 天に参はり
千山 杜鵑響く
山中 一夜の雨
樹杪 百重の泉
現代語訳
無数の谷に木々が天を衝き、山々にほととぎすの声が響く。山の中で一晩雨が降れば、梢の先から百筋もの滝が流れ落ちる。
原文と書き下し文の対照
万壑樹参天 ― 万壑 樹 天に参はり
千山響杜鵑 ― 千山 杜鵑響く
山中一夜雨 ― 山中 一夜の雨
樹杪百重泉 ― 樹杪 百重の泉
鑑賞
無数の谷に木々が天を衝き、山々にほととぎすの声が響く。読み終えても、一夜の雨のあと、梢から百の滝という感触が残ります。
日本で親しまれる理由
「樹杪百重泉」。一夜の雨のあと、梢から百の滝。
語句
- 万壑
- 「万壑」——詩の情景を支える語
- 杜鵑
- 「杜鵑」——詩の情景を支える語
- 樹杪
- 「樹杪」——詩の情景を支える語
作者
王維の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
王維(盛唐)の作より抄録。生日詩簽でも親しまれる一節。