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しゅんじつ春日

秦観|北宋|七言絶句

一夕軽雷落万糸
霽光浮瓦碧参差
有情芍薬含春涙
無力薔薇臥暁枝
詩

※日本で一般に読まれている本文によります。

書き下し文

一夕の軽雷 万糸を落とし

霽光せいこう 瓦に浮かんで碧参差しんしたり

有情の芍薬は春涙を含み

無力の薔薇は暁枝に臥す

現代語訳

ひと晩の軽い雷が無数の雨の糸を降らせ、雨上がりの光が瓦に浮かんで碧色にきらめく。情けある芍薬は春の涙のような雫を含み、力の抜けた薔薇は朝の枝にもたれて横たわる。

原文と書き下し文の対照

一夕軽雷落万糸 ― 一夕の軽雷 万糸を落とし
霽光浮瓦碧参差 ― 霽光 瓦に浮かんで碧参差たり
有情芍薬含春涙 ― 有情の芍薬は春涙を含み
無力薔薇臥暁枝 ― 無力の薔薇は暁枝に臥す

鑑賞

ひと晩の軽い雷が無数の雨の糸を降らせ、雨上がりの光が瓦に浮かんで碧色にきらめく。景色の奥に、静かな心情が沈んでいます。

日本で親しまれる理由

「無力薔薇臥暁枝」。雨上がり、花々は雫をまとって光る。

語句

霽光
「霽光」——詩の情景を支える語
碧参差
「碧参差」——詩の情景を支える語

作者

秦観の生涯と作品一覧は作者ページへ。

作られた背景

秦観(北宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。

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