しゅんじつぐせい春日偶成
雲淡風軽近午天
傍花随柳過前川
時人不識余心楽
将謂偸閑学少年
傍花随柳過前川
時人不識余心楽
将謂偸閑学少年
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
雲淡く風軽し 午に近き天
花に傍ひ柳に随ひて前川を過ぐ
時人は識らず 余が心の楽しみを
将に謂へらく 閑を偸んで少年を学ぶと
現代語訳
雲は淡く風は軽い、昼近くの空。花に寄りそい柳に従って前の川を渡る。世の人はわたしの心の楽しさを知らず、暇を盗んで若者のまねをしていると言うだろう。
原文と書き下し文の対照
雲淡風軽近午天 ― 雲淡く風軽し 午に近き天
傍花随柳過前川 ― 花に傍ひ柳に随ひて前川を過ぐ
時人不識余心楽 ― 時人は識らず 余が心の楽しみを
将謂偸閑学少年 ― 将に謂へらく 閑を偸んで少年を学ぶと
鑑賞
雲は淡く風は軽い、昼近くの空。その気配が、短く残ります。
日本で親しまれる理由
「将謂偸閑学少年」。雲は淡く、風は軽い。心がはずむ昼。
語句
- 雲淡
- 「雲淡」——詩の情景を支える語
- 風軽
- 「風軽」——詩の情景を支える語
- 近午
- 「近午」——詩の情景を支える語
作者
程顥の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
程顥(北宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。