ちょうしょうふにちょうす酬張少府
松風吹解帯
山月照弾琴
君問窮通理
漁歌入浦深
※日本で一般に読まれている本文によります。長編のため、有名な部分を抜粋して掲載しています。
書き下し文
松風 吹きて帯を解き
山月 照らして琴を弾ず
君は問ふ 窮通の理
漁歌 浦に入りて深し
現代語訳
松風が吹いて帯をゆるめ、山の月に照らされて琴を弾く。人生の浮き沈みの道理をたずねられても、答えの代わりに漁師の歌が入江の奥へ響いていく。
原文と書き下し文の対照
松風吹解帯 ― 松風 吹きて帯を解き
山月照弾琴 ― 山月 照らして琴を弾ず
君問窮通理 ― 君は問ふ 窮通の理
漁歌入浦深 ― 漁歌 浦に入りて深し
鑑賞
松風が吹いて帯をゆるめ、山の月に照らされて琴を弾く。景色の奥に、静かな心情が沈んでいます。
日本で親しまれる理由
「漁歌入浦深」。答えは、松風と月の下の琴の音に。
語句
- 松風
- 「松風」——詩の情景を支える語
- 吹解
- 「吹解」——詩の情景を支える語
- 山月
- 「山月」——詩の情景を支える語
作者
王維の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
王維(盛唐)の作より抄録。生日詩簽でも親しまれる一節。