せつばい そのいち雪梅 其一
梅雪争春未肯降
騒人擱筆費評章
梅須遜雪三分白
雪却輸梅一段香
騒人擱筆費評章
梅須遜雪三分白
雪却輸梅一段香
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
梅雪 春を争ひて未だ肯へて降らず
騒人 筆を擱きて評章を費やす
梅は須らく雪に三分の白を遜るべく
雪は却って梅に一段の香を輸す
現代語訳
梅と雪が春一番の美しさを争ってどちらも譲らない。詩人は筆を置いて判定に頭を悩ます。白さでは梅が雪に少し負けるが、香りでは雪が梅にひとつ及ばない。
原文と書き下し文の対照
梅雪争春未肯降 ― 梅雪 春を争ひて未だ肯へて降らず
騒人擱筆費評章 ― 騒人 筆を擱きて評章を費やす
梅須遜雪三分白 ― 梅は須らく雪に三分の白を遜るべく
雪却輸梅一段香 ― 雪は却って梅に一段の香を輸す
鑑賞
梅は雪に三分の白さで譲り、雪は梅に一段の香りで負ける——比べても優劣ではなく、それぞれの持ち味。雪梅唱和の、穏やかな知恵です。
日本で親しまれる理由
「梅須遜雪三分白、雪却輸梅一段香」
語句
- 雪梅
- 雪と梅を取り合わせた詠題
- 遜
- ゆずる
- 輸
- 劣る、負ける
作者
盧梅坡の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
盧梅坡の雪梅詩其一。雪と梅の取り合わせで知られる。