りんぺいどうちゅう臨平道中
風蒲猟猟弄軽柔
欲立蜻蜓不自由
五月臨平山下路
藕花無数満汀洲
欲立蜻蜓不自由
五月臨平山下路
藕花無数満汀洲
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
風蒲 猟猟として軽柔を弄し
立たんと欲する蜻蜓 自由ならず
五月 臨平 山下の路
藕花無数 汀洲に満つ
現代語訳
風にそよぐ蒲がさらさらと揺れ、止まろうとする蜻蛉はなかなか止まれない。五月の臨平、山のふもとの道。数えきれない蓮の花が水辺に満ちている。
原文と書き下し文の対照
風蒲猟猟弄軽柔 ― 風蒲 猟猟として軽柔を弄し
欲立蜻蜓不自由 ― 立たんと欲する蜻蜓 自由ならず
五月臨平山下路 ― 五月 臨平 山下の路
藕花無数満汀洲 ― 藕花無数 汀洲に満つ
鑑賞
風にそよぐ蒲がさらさらと揺れ、止まろうとする蜻蛉はなかなか止まれない。その気配が、短く残ります。
日本で親しまれる理由
「藕花無数満汀洲」。五月の水辺、数えきれない蓮の花。
語句
- 風蒲
- 「風蒲」——詩の情景を支える語
- 藕花
- 「藕花」——詩の情景を支える語
作者
道潜の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
道潜(北宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。