ホーム › 漢詩一覧 › 臨平道中

りんぺいどうちゅう臨平道中

道潜|北宋|七言絶句

風蒲猟猟弄軽柔
欲立蜻蜓不自由
五月臨平山下路
藕花無数満汀洲
詩

※日本で一般に読まれている本文によります。

書き下し文

風蒲ふうほ 猟猟として軽柔を弄し

立たんと欲する蜻蜓 自由ならず

五月 臨平 山下の路

藕花ぐうか無数 汀洲に満つ

現代語訳

風にそよぐ蒲がさらさらと揺れ、止まろうとする蜻蛉はなかなか止まれない。五月の臨平、山のふもとの道。数えきれない蓮の花が水辺に満ちている。

原文と書き下し文の対照

風蒲猟猟弄軽柔 ― 風蒲 猟猟として軽柔を弄し
欲立蜻蜓不自由 ― 立たんと欲する蜻蜓 自由ならず
五月臨平山下路 ― 五月 臨平 山下の路
藕花無数満汀洲 ― 藕花無数 汀洲に満つ

鑑賞

風にそよぐ蒲がさらさらと揺れ、止まろうとする蜻蛉はなかなか止まれない。その気配が、短く残ります。

日本で親しまれる理由

「藕花無数満汀洲」。五月の水辺、数えきれない蓮の花。

語句

風蒲
「風蒲」——詩の情景を支える語
藕花
「藕花」——詩の情景を支える語

作者

道潜の生涯と作品一覧は作者ページへ。

作られた背景

道潜(北宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。

あわせて読みたい