にょむれい如夢令
常記渓亭日暮
沈酔不知帰路
興尽晩回舟
誤入藕花深処
争渡
争渡
驚起一灘鴎鷺
沈酔不知帰路
興尽晩回舟
誤入藕花深処
争渡
争渡
驚起一灘鴎鷺
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
常に記す 渓亭の日暮
沈酔して帰路を知らず
興尽きて晩く舟を回らし
誤りて藕花の深き処に入る
争でか渡らん
争でか渡らん
驚き起こす 一灘の鴎鷺
現代語訳
いつも思い出す、渓亭の日暮れ。酔いしれて帰り道もわからず。興が尽きて遅く舟を返すと、うっかり藕花の奥へ迷いこんだ。争渡、争渡——浅瀬の鴎鷺がいっせいに飛び立つ。
原文と書き下し文の対照
常記渓亭日暮 ― 常に記す 渓亭の日暮
沈酔不知帰路 ― 沈酔して帰路を知らず
興尽晩回舟 ― 興尽きて晩く舟を回らし
誤入藕花深処 ― 誤りて藕花の深き処に入る
争渡 ― 争でか渡らん
争渡 ― 争でか渡らん
驚起一灘鴎鷺 ― 驚き起こす 一灘の鴎鷺
鑑賞
いつも思い出す、渓亭の日暮れ。読み終えても、蓮の花の奥へ。迷子になるのも楽しいという感触が残ります。
日本で親しまれる理由
「驚起一灘鴎鷺」。蓮の花の奥へ。迷子になるのも楽しい。
語句
- 藕花
- 「藕花」——詩の情景を支える語
- 常記
- 「常記」——詩の情景を支える語
- 渓亭
- 「渓亭」——詩の情景を支える語
作者
李清照の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
李清照(南宋)の詞。詞牌にのせて心情や情景を詠む。