きんしじょうちょうすいぶ近試上張水部
洞房昨夜停紅燭
待暁堂前拝舅姑
粧罷低声問夫壻
画眉深浅入時無
待暁堂前拝舅姑
粧罷低声問夫壻
画眉深浅入時無
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
洞房 昨夜 紅燭を停む
暁を待ちて堂前に舅姑を拝せんとす
粧ひ罷はりて声を低くして夫壻に問ふ
眉を画くこと深浅 時に入るや無や
現代語訳
昨夜は新婚の部屋に紅いろうそくをともしたまま。夜明けを待って義父母にご挨拶する。お化粧を終えて小声で夫にたずねる。「眉の濃さ、いまどきの流行に合っているかしら」。
原文と書き下し文の対照
洞房昨夜停紅燭 ― 洞房 昨夜 紅燭を停む
待暁堂前拝舅姑 ― 暁を待ちて堂前に舅姑を拝せんとす
粧罷低声問夫壻 ― 粧ひ罷はりて声を低くして夫壻に問ふ
画眉深浅入時無 ― 眉を画くこと深浅 時に入るや無や
鑑賞
昨夜は新婚の部屋に紅いろうそくをともしたまま。景色の奥に、静かな心情が沈んでいます。
日本で親しまれる理由
「画眉深浅入時無」。大事な日の前の、小さなどきどき。
語句
- 舅姑
- 「舅姑」——詩の情景を支える語
- 夫壻
- 「夫壻」——詩の情景を支える語
作者
朱慶余の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
朱慶余(中唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。