けいぜんあんのとうか慶全庵桃花
尋得桃源好避秦
桃紅又見一年春
花飛莫遣随流水
怕有漁郎来問津
桃紅又見一年春
花飛莫遣随流水
怕有漁郎来問津
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
桃源を尋ね得て好し秦を避くるに
桃紅にして又見る 一年の春
花飛ぶも流水に随はしむる莫かれ
怕らくは漁郎の来たりて津を問ふ有らん
現代語訳
桃源郷を見つけた、世を避けるにはちょうどよい。桃は紅く、また一年の春を迎えた。花びらを川に流してはいけない、漁師がたどってこの場所を探しに来るかもしれないから。
原文と書き下し文の対照
尋得桃源好避秦 ― 桃源を尋ね得て好し秦を避くるに
桃紅又見一年春 ― 桃紅にして又見る 一年の春
花飛莫遣随流水 ― 花飛ぶも流水に随はしむる莫かれ
怕有漁郎来問津 ― 怕らくは漁郎の来たりて津を問ふ有らん
鑑賞
桃源郷を見つけた、世を避けるにはちょうどよい。読み終えても、ここは秘密の桃源郷。また春が来たという感触が残ります。
日本で親しまれる理由
「怕有漁郎来問津」。ここは秘密の桃源郷。また春が来た。
語句
- 尋得
- 「尋得」——詩の情景を支える語
- 桃源
- 「桃源」——詩の情景を支える語
- 好避
- 「好避」——詩の情景を支える語
作者
謝枋得の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
謝枋得(南宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。