げつや月夜
更深月色半人家
北斗闌干南斗斜
今夜偏知春気暖
虫声新透緑窓紗
北斗闌干南斗斜
今夜偏知春気暖
虫声新透緑窓紗
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
更深くして月色 人家に半ばす
北斗闌干として南斗斜めなり
今夜 偏に知る 春気の暖かなるを
虫声 新たに透る 緑窓の紗
現代語訳
夜がふけ、月の光は家々の半分を照らし、北斗は横たわり南斗は傾いている。今夜はとりわけ春の気の暖かさを感じる。虫の声がはじめて緑の窓の紗を透して聞こえてきた。
原文と書き下し文の対照
更深月色半人家 ― 更深くして月色 人家に半ばす
北斗闌干南斗斜 ― 北斗闌干として南斗斜めなり
今夜偏知春気暖 ― 今夜 偏に知る 春気の暖かなるを
虫声新透緑窓紗 ― 虫声 新たに透る 緑窓の紗
鑑賞
夜がふけ、月の光は家々の半分を照らし、北斗は横たわり南斗は傾いている。読み終えても、虫の声で、春のあたたかさを知る夜という感触が残ります。
日本で親しまれる理由
「虫声新透緑窓紗」。虫の声で、春のあたたかさを知る夜。
語句
- 北斗闌干
- 「北斗闌干」——詩の情景を支える語
- 更深
- 「更深」——詩の情景を支える語
- 月色
- 「月色」——詩の情景を支える語
作者
劉方平の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
劉方平(盛唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。