ぼうかいちょう望海潮
煙柳画橋
風簾翠幕
参差十万人家
重湖畳巘清嘉
有三秋桂子
十里荷花
※日本で一般に読まれている本文によります。長編のため、有名な部分を抜粋して掲載しています。
書き下し文
煙柳 画橋
風簾 翠幕
参差たり 十万の人家
重湖畳巘 清嘉なり
三秋の桂子
十里の荷花有り
現代語訳
霞む柳に彩られた橋、風にゆれる簾と緑の幕。立ち並ぶ十万の家々。重なる湖と山々は清らかで美しい。秋には木犀が香り、夏には十里にわたって蓮が咲く。
原文と書き下し文の対照
煙柳画橋 ― 煙柳 画橋
風簾翠幕 ― 風簾 翠幕
参差十万人家 ― 参差たり 十万の人家
重湖畳巘清嘉 ― 重湖畳巘 清嘉なり
有三秋桂子 ― 三秋の桂子
十里荷花 ― 十里の荷花有り
鑑賞
霞む柳に彩られた橋、風にゆれる簾と緑の幕。その気配が、短く残ります。
日本で親しまれる理由
「十里荷花」。秋の木犀、十里の蓮。美しい街に生まれて。
語句
- 参差
- 「参差」——詩の情景を支える語
- 重湖畳巘
- 「重湖畳巘」——詩の情景を支える語
- 清嘉
- 「清嘉」——詩の情景を支える語
作者
柳永の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
柳永(北宋)の詞。詞牌にのせて心情や情景を詠む。