すいかんけんしん水檻遣心
澄江平少岸
幽樹晩多花
細雨魚児出
微風燕子斜
※日本で一般に読まれている本文によります。長編のため、有名な部分を抜粋して掲載しています。
書き下し文
澄江 平らかにして岸少なく
幽樹 晩くして花多し
細雨に魚児出で
微風に燕子斜めなり
現代語訳
澄んだ川は水かさを増して岸が見えないほど、奥まった木々には遅咲きの花がたくさん。こぬか雨に小魚が浮かび、そよ風に燕が斜めに飛ぶ。
原文と書き下し文の対照
澄江平少岸 ― 澄江 平らかにして岸少なく
幽樹晩多花 ― 幽樹 晩くして花多し
細雨魚児出 ― 細雨に魚児出で
微風燕子斜 ― 微風に燕子斜めなり
鑑賞
澄んだ川は水かさを増して岸が見えないほど、奥まった木々には遅咲きの花がたくさん。その気配が、短く残ります。
日本で親しまれる理由
「微風燕子斜」。こぬか雨に魚、そよ風に燕。
語句
- 澄江
- 「澄江」——詩の情景を支える語
- 平少
- 「平少」——詩の情景を支える語
- 幽樹
- 「幽樹」——詩の情景を支える語
作者
杜甫の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
杜甫(盛唐)の作より抄録。生日詩簽でも親しまれる一節。