そんばん村晩
草満池塘水満陂
山銜落日浸寒漪
牧童帰去横牛背
短笛無腔信口吹
山銜落日浸寒漪
牧童帰去横牛背
短笛無腔信口吹
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
草は池塘に満ち水は陂に満つ
山は落日を銜んで寒漪に浸す
牧童帰り去りて牛背に横たはり
短笛 腔無く口に信せて吹く
現代語訳
草は池の堤に茂り、水は堤いっぱいに満ちる。山は夕日をくわえ、冷たいさざ波にその影を浸している。牛飼いの子は帰り道、牛の背に横に乗って、短い笛を節もなく気ままに吹く。
原文と書き下し文の対照
草満池塘水満陂 ― 草は池塘に満ち水は陂に満つ
山銜落日浸寒漪 ― 山は落日を銜んで寒漪に浸す
牧童帰去横牛背 ― 牧童帰り去りて牛背に横たはり
短笛無腔信口吹 ― 短笛 腔無く口に信せて吹く
鑑賞
草は池の堤に茂り、水は堤いっぱいに満ちる。景色の奥に、静かな心情が沈んでいます。
日本で親しまれる理由
「短笛無腔信口吹」。節がなくてもいい。気ままに吹けばいい。
語句
- 寒漪
- 「寒漪」——詩の情景を支える語
- 草満
- 「草満」——詩の情景を支える語
- 池塘
- 「池塘」——詩の情景を支える語
作者
雷震の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
雷震(南宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。