かじつさんちゅう夏日山中
懶揺白羽扇
裸袒青林中
脱巾掛石壁
露頂灑松風
裸袒青林中
脱巾掛石壁
露頂灑松風
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
白羽扇を揺るがすに懶く
裸袒す 青林の中
巾を脱いで石壁に掛け
頂を露はして松風に灑ぐ
現代語訳
白い羽扇をあおぐのも面倒で、青い林の中で肌脱ぎになる。頭巾も脱いで岩壁に掛け、頭をむき出しにして松風を浴びる。
原文と書き下し文の対照
懶揺白羽扇 ― 白羽扇を揺るがすに懶く
裸袒青林中 ― 裸袒す 青林の中
脱巾掛石壁 ― 巾を脱いで石壁に掛け
露頂灑松風 ― 頂を露はして松風に灑ぐ
鑑賞
白い羽扇をあおぐのも面倒で、青い林の中で肌脱ぎになる。景色の奥に、静かな心情が沈んでいます。
日本で親しまれる理由
「露頂灑松風」。気取らずに、夏の風をまるごと浴びる。
語句
- 裸袒
- 「裸袒」——詩の情景を支える語
- 懶揺
- 「懶揺」——詩の情景を支える語
- 白羽
- 「白羽」——詩の情景を支える語
作者
李白の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
李白(盛唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。