ぎょおう漁翁
漁翁夜傍西巌宿
暁汲清湘燃楚竹
煙銷日出不見人
欸乃一声山水緑
※日本で一般に読まれている本文によります。長編のため、有名な部分を抜粋して掲載しています。
書き下し文
漁翁 夜 西巌に傍うて宿し
暁に清湘を汲みて楚竹を燃やす
煙銷え日出でて人を見ず
欸乃一声 山水緑なり
現代語訳
年老いた漁師が夜は西の岩陰に泊まり、明け方に澄んだ湘江の水を汲んで竹を焚く。もやが消えて日が昇ると人影はなく、舟歌のひと声とともに、山も水も緑にあらわれる。
原文と書き下し文の対照
漁翁夜傍西巌宿 ― 漁翁 夜 西巌に傍うて宿し
暁汲清湘燃楚竹 ― 暁に清湘を汲みて楚竹を燃やす
煙銷日出不見人 ― 煙銷え日出でて人を見ず
欸乃一声山水緑 ― 欸乃一声 山水緑なり
鑑賞
年老いた漁師が夜は西の岩陰に泊まり、明け方に澄んだ湘江の水を汲んで竹を焚く。読み終えても、ひと声の舟歌とともに、山も水も緑にという感触が残ります。
日本で親しまれる理由
「欸乃一声山水緑」。ひと声の舟歌とともに、山も水も緑に。
語句
- 煙銷
- 「煙銷」——詩の情景を支える語
- 欸乃
- 「欸乃」——詩の情景を支える語
作者
柳宗元の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
柳宗元(中唐)の作より抄録。生日詩簽でも親しまれる一節。