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しじでんえんざっこう四時田園雑興

范成大|南宋|七言絶句

梅子金黄杏子肥
麦花雪白菜花稀
日長籬落無人過
惟有蜻蜓蛺蝶飛
詩

※日本で一般に読まれている本文によります。

書き下し文

梅子は金黄 杏子は肥え

麦花は雪白 菜花は稀なり

日長くして籬落りらく人の過ぐる無く

惟だ蜻蜓せいてい蛺蝶きょうちょうの飛ぶ有り

現代語訳

梅の実は黄金色、杏の実はふっくら。麦の花は雪のように白く、菜の花はもうまばら。日が長く、垣根のあたりを通る人もいない。ただ蜻蛉と蝶が飛びまわる。

原文と書き下し文の対照

梅子金黄杏子肥 ― 梅子は金黄 杏子は肥え
麦花雪白菜花稀 ― 麦花は雪白 菜花は稀なり
日長籬落無人過 ― 日長くして籬落人の過ぐる無く
惟有蜻蜓蛺蝶飛 ― 惟だ蜻蜓蛺蝶の飛ぶ有り

鑑賞

梅の実は黄金色、杏の実はふっくら。日常の一コマが、そのまま詩になっています。

日本で親しまれる理由

「惟有蜻蜓蛺蝶飛」。黄金の梅、白い麦の花。蜻蛉と蝶の昼。

語句

籬落
「籬落」——詩の情景を支える語
蜻蜓
「蜻蜓」——詩の情景を支える語
蛺蝶
「蛺蝶」——詩の情景を支える語

作者

范成大の生涯と作品一覧は作者ページへ。

作られた背景

范成大(南宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。

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