ろくがつにじゅうしちにちぼうころうすいしょ六月二十七日望湖楼酔書
黒雲翻墨未遮山
白雨跳珠乱入船
巻地風来忽吹散
望湖楼下水如天
白雨跳珠乱入船
巻地風来忽吹散
望湖楼下水如天
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
黒雲 墨を翻して未だ山を遮らず
白雨 珠を跳らせて乱れて船に入る
地を巻き風来たりて忽ち吹き散ず
望湖楼下 水 天の如し
現代語訳
黒雲が墨をひっくり返したように広がるが、まだ山は隠れない。白い雨粒が真珠のように跳ねて舟に飛びこむ。地を巻く風が吹いてきてたちまち雲を散らすと、望湖楼の下の湖は空のように青く澄んでいた。
原文と書き下し文の対照
黒雲翻墨未遮山 ― 黒雲 墨を翻して未だ山を遮らず
白雨跳珠乱入船 ― 白雨 珠を跳らせて乱れて船に入る
巻地風来忽吹散 ― 地を巻き風来たりて忽ち吹き散ず
望湖楼下水如天 ― 望湖楼下 水 天の如し
鑑賞
黒雲が墨をひっくり返したように広がるが、まだ山は隠れない。読み終えても、夕立のあとは、湖が空のように澄むという感触が残ります。
日本で親しまれる理由
「望湖楼下水如天」。夕立のあとは、湖が空のように澄む。
語句
- 黒雲
- 「黒雲」——詩の情景を支える語
- 翻墨
- 「翻墨」——詩の情景を支える語
- 未遮
- 「未遮」——詩の情景を支える語
作者
蘇軾の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
蘇軾(北宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。